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本日(2013/05/23)、京都大学の芝蘭会館で行われたクレッチマン・バーデン=ビュルンテンベルク州首相を迎えてのシンポジウム「日独におけるエネルギーシフト~地域社会と市民の役割」に参加してきました。

クレッチマン氏は、ドイツで初めて、州議会選挙で緑の党が第一党を獲得し、その州の首相になったということで大変注目されています。
ドイツ大使館の招聘で5月20日から24日に来日され、その最後の日程で京大に足を運んで下さいました。

クレッチマン氏の発言はかなり示唆に富むものでした。

話された内容は、別途かなり詳細にメモを取ったのですが、量が多いので、ここでは開示しません。

シンポの内容を正確にお知りになりたい方には、期待に応えられずすみません。

個人的感想を中心に述べさせていただくこと、ご容赦下さい。

まず、僕が感じたのは、少なくともクレッチマン氏らは、単に「環境」とか、「脱原発」ということだけで州の政権を握っているわけではなく、かなり経済政策を意識した政策を実行している、ということです。

特に重要だなと思ったのは、エコロジーとエコノミーを両立する形で捉え、「イノベーション」として再生可能エネルギーへのシフトを行っている、ということです。

まさに「ワクワクする」「イノベーション」を「市民みんなでやっている」というところが、こういった大きな政策をするためには大事なのではないかなと個人的に思いました。

それから、電力の固定買取制度の導入について、「どんな職業の人であれ、株に投資するのではなく、再生可能エネルギーに投資を」と仰っていました。

どんな社会を作るのか、ということと、個人個人の経済的インセンティブを両立させていくところも大事なんだと思いました。

投資先として誘導できる固定買い取り制度をどう進めていくか、ドイツからもっと学びたいと思いました。

「べきだ」という権利義務的は捉え方だけで政策を作るのではなく、個人や企業が「したい」と思えるような「インセンティヴ」を設定して誘導し、政策を実現するということも大事、ということを今日改めて実感しました(法学部出身の僕はどうしても権利義務的に捉えがちで、ここが弱点です)。

また、これまで、市民はエネルギーの受給者であったのが、いまやエネルギーを作る事業者になった、ということもとても大事だと指摘されていました。

その話を聞いて、1月ほど前、都内で田中優さんと食事をさせていただいたときのことを思い出しました。

田中優さんからエネルギーの地産地消の実践の話を聞き、「エネルギーの地産地消によって、電力会社に生殺与奪権を握られている個人から、自立した個人と地域をつくり出し、地域社会と民主主義を変える」と思ったのですが、まさに、ドイツでは現在そういった地殻変動が起こっているのだと感動した次第です。

エネルギーが地域で作られることは、「地域で価値が生み出される」ということも指摘され、まさに再生可能エネルギーの地産地消は、地域経済にも資することにもなります。

クレッチマン氏がお話の結論で示された、今ドイツで進んでいるエネルギーシフトは、「地域社会と市民とエネルギーの関係を大きく変えていく」ということに、納得し、ワクワクした次第です。

そして最後に、もう一つ、良い一言がありました。


「知見は素早く応用し、市場に提示することが大事」

これ大事ですね。

他にも、エネルギー協同組合などのことや、市民参加のこと、「スマートグリッド」から「エネルギーインターネット」へ、ということなど、ワクワクする現在進行形の実践と、豊かな知見を伺うことが出来ました。

早速、自分も出来るところから「応用」していきたいです。
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5月12(日)、愛知県弁護士会主催の憲法記念行事として、「戦争をしない国 日本の憲法と外交」と題して孫崎享さんをお招きします。

時間は12時半開場、13時開演。場所は名古屋市中区の中区役所ホール。先着500名様。無料です。

http://www.aiben.jp/page/frombars/topics2/664kenpou.html

孫崎さんは、外務省で国際情報局長を務め、また、イラン大使なども歴任され、防衛大学校の教授もされた、外交のスペシャリストです。

孫崎さんとともに、憲法と外交について、議論を深めたいと思います。

私が対談相手の一人を務めさせていただきます。

もう一人の対談相手が、岩月弁護士で、TPP問題については日弁連のエースですので、その問題にも議論が及ぶと思いますが、基本は、憲法改正問題について、現実の対米外交やアジア外交など、現実の外交政策を踏まえながら議論を深めていきます。
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by kahajime | 2013-05-06 17:09 | 憲法
名古屋市の南東にある滝の水公園の朝の光景。名古屋を一望できるスポットです。写真中央は名古屋駅あたりの高層ビル。
ここからは、360度見渡せて、夜景もきれいです。
名古屋に来て10年あまり。名古屋はわざわざ観光に来るような所はあまりありませんが、住んでみると良いなあと思うところがたくさんあります。この公園も好きなところの1つです。

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