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「子ども子育て新システム」についての短めバージョン

子どもの保育園の保護者から、「子ども子育て新システム」について、区へ要望書を出すので、その文面をA4半分程度で作ってほしいと言われたので作ってみました。

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 現在政府で議論が進んでいる「子ども子育て新システム」は、行政が保育に責任を持つ現在の公的保育の根本を壊す制度です。今は市町村が地域の子どもの保育に責任を持ってくれているので、私たち親は安心して保育園に預けることが出来ます。しかし、「新システム」になってしまえば、保育の質は保証されなくなってしまい、安心して我が子を預けることが出来ません。

 また、今は、保育料は親の収入に応じて決められますが、「新システム」では預ける時間に応じて一律に保育料が決められてしまうため、保育園に預けることを断念しないといけない親がたくさん出てきます。これは「待機児童解消」の目的に明らかに逆行します。

 「新システム」では、行政から園への助成がなくなります。親は、子ども手当に上乗せした形で支給される「幼保一体給付」(仮称)を足しにして、園に保育料を払うことになり、園はこの保育料だけで経営をしなければなりません。園は経営が困難となり、子どもの保育をしっかりしようとする園はつぶれてしまうと指摘されています。

 「新システム」は、企業園やマンションの一室で行う「保育ママ」を進める制度です。 「新システム」では、これまで市区町村や地域、親たちが一緒に作り上げてきた大事な保育園がつぶれてしまいます。

 子どもは地域の宝です。安全な保育がとても大事です。また、一時保育などをしている今の保育園は、地域のコミュニティーの大きな柱でもあります。

 「新システム」は、子どもの安全を奪い、地域のコミュニティーをつぶすことになります。 ●●区の皆さんと共に作り上げてきた保育園を守り活かすために、是非、区の方からも、国に対して「新システム」反対の意見を上げていただきたいと思います。
by kahajime | 2011-10-18 00:58 | 保育