子どもの力を信じて~子どもの「未成年後見人」

両親が亡くなってしまったり、行方不明になってしまったり、様々な事情で子どもの「親権者」がいなくなってしまうことがあります。そうなると、子どもの生活を見たり、子どもの財産をきちんと見る人がいなくなってしまいます。
 そういった時に家庭裁判所が「親代わり」の人を選びます。それが「未成年後見人」です。

 親権者がいない子どもの多くは、児童養護施設で生活をしていることが多いですが、施設は18歳で出なければならず、その後、20歳になるまでの支えはどうしても必要です。また、施設にいる間でも、親代わりとしての対応が必要なことはたくさんあります。

 未成年後見人は、子どもがトラブなどが起こったときだけではなく、生活全般のことや、進路のことなどに相談に乗りながら、子どもが成人するまで、長いスパンでサポートをしていきます。

 私はこれまで児童相談所などからの依頼で、未成年後見人をさせていただいてきました。

 思いがけないことがかなりの頻度で起こったりもして、子どもに振り回されることも少なくありませんが、「振り回されるもしごと」と思って向き合っています。
大変な面も多々ありますが、子どもに「すごいな」と思わされることも多くあります。

 1人ではもちろん限界があるので、児童養護施設や児童相談所の皆さんとも一緒に、多くのまなざしでひとりの子どもに真剣に向き合っています。「こんな見方もあるんだな」と学ぶことが多く、「子どもを見る目を豊かにする」ということはこういうことなのかな、と思ったりもしながら、みんなで目の前の子どもに向き合っています。

 弁護士の他の一般的な仕事に比べると、長いスパンで子どもの成長にじっくりかかわっていくので、人間力が問われる部分が多く、胆力も問われます。
 実の親ではないので、出来ることにも限界があり、距離感が難しい部分もあります。

 子どもを真ん中におきながら、児相や施設などのみんなで1人のこどもの成長にかかわっていくその道のりは、なかなか平坦ではありませんが、大事な仕事です。

子どもの力を信じて、ともに成長していきたいと思っています。
 


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