明けましておめでとうございます。

年末も迫った12月14日、衆議院総選挙が行われました。安倍さんは、選挙中は「アベノミクスが争点」と言い、集団的自衛権の問題についてはほとんど触れなかったのに、案の定、選挙が終わった直後から「集団的自衛権行使についても信任をいただいた」と宣伝しています。

選挙結果についての見方はいろいろあると思いますが、自民党をさらに右から補完していた議席が大きく減少する一方、集団的自衛権の反対する議席が増えたことから、今年4月以降に行われるであろう集団的自衛権に関する国会論戦の構図がとても分かりやすくなったことは間違いありません。

安倍さんは集団的自衛権について、「切れ目のない安全保障政策」などのキーワードを繰り返すだけで、具体的な議論を避け続けています。事実に基づかない、何となくのイメージだけで意見を一方的に述べる「居酒屋談義」の域を超えていません。

しかし、集団的自衛権の問題は、子どもたち、孫たちにの命に関わる重要な問題です。 議論に関わることも出来ない子どもたちの未来を、今の大人がしっかりと事実に向き合うこともなく、無責任に決めてしまって良いはずがありません。

まず何より、私たち主権者一人ひとりが、主体的に学び、声をあげていくことが大事なのではないでしょうか。

春に行われる統一地方選挙でも、集団的自衛権の問題を大きな争点にしていくことが必要です。地域に生きる住民の一人として、地域で学ぶ輪を広げ、声を大きくしていきたいと思います。
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「震災シンポ 避難所リーダーの役割」のお誘いです。

日時: 11月28日(金) 午後6時半~8時半
場所: 名古屋第一法律事務所(名古屋市中区丸の内2-18-22三博ビル)3階会議室
問合せ:052-211-2236(担当事務局 大場まで)
主催:名古屋第一法律事務所

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 震災から3年半が経ちました。

 この間も、各所で震災を振り返りがなされ、会社におけるBCPの役割や、震災時の行政の連携のあり方など、様々な点からの検証が行われてきました。防災の点での対策も見直されてきています。

 しかし、震災が生ずれば、まず私たち自身が、避難所で生活することを余儀なくされることは十分あり得ることですが(金メダリストの羽生くんも避難所生活を送ったのです)、私たちの生きる基盤となる、避難所運営については、残念ながら知見が進んでいるとは言い難い状況にあります。

 震災後、避難所では、集団生活を送っていく中で、日々様々な問題が生じてくることは必然です。震災直後と、一定期間を経過したときとでは直面する問題も異なります。

 地方議員のみなさん、地元商工会のみなさんなど、地域に根を張った方達は、いざ震災が生じたときには、地域の避難所において、必然的にリーダーとしての役割を求められる立場にあると思います。

 いざ震災が生じ、避難所の運営に携わる必要に迫られる場合に備えて、東日本大震災での知見を学んでおくことは、地域住民の命と暮らしを守っていくうえで極めて重要なことではないでしょうか。

 今回のシンポのゲストには、まさに、石巻の「湊小学校」(テレビなどメディアにも取り上げられていますのでご存じの方も少なくないと思います)の避難所で、現地対策本部長として、避難所運営に長期間携われた庄司慈明さんを石巻からお招きいたします。庄司さんに、避難所で運営の経験(失敗談も含め)大いに語っていただき、避難所運営の知見を皆さんとともに共有し、議論する機会にしていきたいと思っております。

 避難所リーダーとしての資質を身につけていただき、平時、非常時を問わず、地域のリーダーとしてますますご活躍いただきたいと思います。
 貴重な機会です。多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。ご多忙とは思いますが、ぜひ、足をお運びいただければ幸いです。
    
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# by kahajime | 2014-11-11 17:25 | 震災
企画のお知らせです。

■11月24日18時半から名古屋第一法律事務所にて、です。

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『イラク戦争、集団的自衛権行使を問う』 名古屋集会
  ~イラク戦争 ファルージャ総攻撃から10年
  ~イラク・ファルージャ総攻撃に参加した元米海兵隊員名古屋で語る

 秘密保護法制の施行を急ぎ、憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を容認し、沖縄・辺野古へ新米軍基地を建設しようとする安倍政権。「戦争しない国」から、米国とともに「戦争する国」へと変えようとしています。多くの人たちが、日本国平和憲法の理念を踏みにじる危険な流れに危機感を抱き、若い世代の間では、将来、自分たちが戦争に巻き込まれるのではないかという不安が広がっています。

 この度、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」は、2004年11月の2回目のファルージャ総攻撃に参加した米軍による虐殺の経験から、帰国後罪悪感に苛まれ反戦活動家となったロス・カプーティさんを招聘しました。名古屋でも、下記の通り集会を開催します。

 安倍政権が「戦争できる国」づくりを進める中、深い懺悔から軍服を燃やしたというロスさんから、イラク戦争の現実、ファルージャでの経験、戦争被害の実状、そして今の思いを語ってもらいます。合わせて、イラクの現状を高遠菜穂子さんに報告して頂く予定です。ご参加ください。

        記

【日時】 2014年11月24日(月)18:30~20:30(21:00まで延長可能)

【場所】 名古屋第一法律事務所 3階会議室
    (名古屋市中区丸の内2-18-22 三博ビル)
    (地下鉄桜通線『丸の内』駅エレベーター出口すぐ)

【内容】
1) 講演「イラク・ファルージャ総攻撃に参加した体験から」
    講演者:ロス・カプーティさん(元米軍海兵隊員)
         「ファルージャの正義プロジェクト」設立者
         イラク戦争犠牲者への「償いプロジェクト」共同設立者
2) イラク現状報告
   報告者:高遠菜穂子さん(イラク支援ボランティア)
3) 懇談

【参加費】1,000円(学生無料)
    *お手数ですが、準備の都合上、参加希望の方は事前に連絡ください。
    <参加連絡先>
    → 名古屋第一法律事務所 弁護士川口創
      21日までにお電話(052-211-2236)にて、氏名と連絡先をお知らせください。
   
【備考】①逐次通訳(日/英)あり
    ②本集会は、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」と「自衛隊イラク派兵差止訴訟・名古屋弁護団」有志/「自衛隊イラク派兵差止訴訟・元原告有志」による共催です。

<ロス・カプーティさんプロフィール>
2004年11月の2回目のファルージャ総攻撃に海兵隊員として参加。そこでの経験がロスさんを反戦活動家に転換させた。罪悪感に苛まれ、軍服を燃やしたロスさんは、「ファルージャの正義プロジェクト」を設立。言語学者/社会哲学者のノーム・チョムスキー教授など米国の著名な反戦活動家も参加し、米国の戦争犯罪犠牲者との連帯を促進し、米国によるすべての戦争と占領を終結させるための活動をしている。また、イラク戦争犠牲者への「償いプロジェクト」の共同設立者となり、難民・国内避難民支援や医療支援だけでなく、和解、平和構築などにも取り組んでいる。

以上
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# by kahajime | 2014-11-11 17:15 | イラク
8月末に 「立憲主義の破壊に抗う」(新日本出版)という本を出させていただきました(1000円税別)。

集団的自衛権の問題について、コンパクトにまとめたものです。子どもの保育園のお父さんお母さんにも読んでもらえるように、とイメージしながら、書かせていただきました。

ご活用いただければ幸いです。
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# by kahajime | 2014-08-31 19:02 | 憲法
7月1日、安倍内閣は集団的自衛権行使を認める閣議決定をしました。

閣議の内容は、とても従来の政府見解と整合性があるものではなく、論理的にも破綻しています。

閣議決定の内容が憲法の「枠」を踏み越えていることは間違いなく、憲法違反の内容ですから、この閣議決定に依拠して作られていく今後の法律は、すべて違憲の推定が働くことになります。違憲の法律に基づいて行われる行為も違憲の推定が働きます。

ですので、いずれ、いつかの段階で、違憲訴訟が全国各地で起こっていくことでしょう。

この際、2008年4月17日に名古屋高裁で示された、「航空自衛隊のイラクでの活動が憲法9条1項に違反する」という違憲判決は参考になると思います。日本の裁判のシステムの限界から、結論としては敗訴していますが、「規範部分」、特に平和的生存権の要件論は、参考になるのではないかと思います。

もともと、違憲判決自体がほとんど出されない日本の司法の中で、イラク訴訟違憲判決は、高等裁判所で出された唯一の9条に関する違憲判決で、規範としての価値は高いと言われています。

ここに、名古屋高裁イラク派兵違憲判決の判決文要旨(←実際に2008年4月17日、裁判長が法廷で読み上げた、判決文の簡略版)をピックアップします。

あくまで「要旨」であり、判決の一部にすぎませんが、ご参考になさってください。
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# by kahajime | 2014-07-04 15:43 | イラク
私自身、23歳の時に交通事故に遭い、8ヶ月入院した経験がありますが、入院した直後に、知り合いの弁護士さんに相談ができたことで、とても助けられた、ということがあります。

もともと、高校生の時に、いろいろな職業の方の話を聞く、という機会があり、川越法律事務所の島田先生の話を聞きに行ったことがあって面識はありましたが、僕が苦しんでいるときに病院にまでお見舞いに来てくれた島田先生のことは、今でも忘れません。

ここでの経験があって、司法試験を経て(当時ロースクールもなかったので、僕のようなものでも受けられました)弁護士になったので、交通事故と今の自分はいろんな意味で切っても切り離せません。

さて、巷には、保険会社が損害賠償金額を提示してから、「その金額が妥当かどうか、無償で診断します」という法律事務所の宣伝が増えています。

確かに、その段階でも、弁護士が入れば、慰謝料などはまず上がります(保険会社の基準と、裁判所の基準が違い、裁判所基準の方が高めなため)。

しかし、もっと早く弁護士に相談しておくことで、助けられた、ということは十分あり得ます(ここは、相談する弁護士によりますが)。

たとえば、保険会社が健康保険への切り替えを求めてきたとき(いつも直面しますが)、どうすれば良いのか、など、事故に遭って初めて直面することばかりだったりします。

僕の場合、長期入院が当初から見込まれたため、いろいろなうめき声がする大部屋でなく、個室に移りたい、という思いを持っていたのですが、弁護士さんが「健康保険への切り替えをする代わりに、個室費用を出すように」と保険会社に交渉してくれたため、個室に移ることが出来ました(一般的に認められることではありませんが)。

こういったところ1つとっても、弁護士さんに相談できたのは本当に良かったと思っています。
8ヶ月大部屋だったら、やってられなかったと思います。

また、一般的にも、例えばむち打ちなどの場合には、診断書の記載についても、痛みを具体的に伝え、その都度カルテにしっかり書いてもらうこと、というアドバイスも、後の後遺障害等級認定の際に大事です。

また、事故態様に争いがある場合、早期に警察から実況見分調書を取り寄せ、弁護士が現場に行き、早期にこちらの証拠収集をしておくこともあります。

いずれにしろ、弁護士に相談して全体の見通しを早いうちから持っておくことは必要です。

ですから、保険会社が損害額を提示するよりも前でも、交通事件をしっかり対応できる弁護士に相談いただけると良いと思います。

私自身、弁護士10数年、交通事件にたくさん関わってきました。今後も交通事故の被害に遭った皆さんのお力になれる弁護士でありたいと思っています。

交通事件の相談は、名古屋市内、あるいは名古屋市近辺の方については、、事務所に来所いただければ初回は無料でご相談に乗らせていただきますので、遠慮なく、名古屋第一法律事務所(名古屋・地下鉄桜通線丸の内駅下車徒歩3秒:052-211-2236)の川口までお電話下さい。
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「必要最小限の自衛権の範囲には必要最小限の集団的自衛権も含まれる」というところで自民党が落ち着きそうだ、という話です。

しかし、これは、9条についての従来の内閣法制局・政府見解について、誤った理解を前提に議論していると言わざるを得ません。

もともと、9条の政府見解については研究し、さらにこの間、阪田雅裕さんや大森政輔さんなど、元内閣法制局長官と直接お話を伺ってきた立場から、9条に関するこれまでの政府見解についてまとめます。

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・我が国の最高法規である憲法9条は、武力の行使などを国際紛争を解決する手段としては永久に放棄し(第1項)、前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は保持せず、国の交戦権を認めない(第2項)旨規定し、前文と照らし合わせすと、一見(文理上は)非武装を宣言しているようにも読みとれる。

しかし、憲法は、自国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために必要な自衛の措置をとることまで禁じていないと解されるが、

・それは、あくまで外国の武力の行使によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるという、急迫、不正の事態に対処し、

・国民のこれらの権利を守るためにやむを得ない措置として初めて容認され、

・その事態を排除するための必要最小限度の範囲に止まるべきものである。

この反面として、

・自国に対する直接の武力攻撃がないのに、

・他国に対する武力攻撃を実力で阻止すること

を本質的内容とする集団的自衛権の行使が憲法上認められないのは、必然的な帰結である。

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以上が9条に関するこれまでの政府見解です。

集団的自衛権については、そもそも自国に対する直接の武力行使がない以上、一部だろうが全部だろうが、憲法上は認められない、ということです。

「必要最小限ならOK」ということはありえません。

これを集団的自衛権を認めるというのであれば、認めるのが一部であろうと、憲法改正をすべきです。

「必要最小限にとどめたことで、大人の対応をした」などと評価しているマスコミの記者達が何人もいるようですが、中身を正しく理解しようともせず、「何となく必要最小限といっているので、イメージ的に抑制的なので良い」、いうことでは、ジャーナリストとしての資質を疑います。

もう少し取材対象について正確な理解を持った上で報道してほしいものです。
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# by kahajime | 2014-04-03 14:42 | 憲法